1:at that time...
もう1年早く生まれてきてたら。
もう1年はやくここに来れてたら。
何度そう思ったことだろう。
でもきっともう1年早く来ていても彼は彼女を選んでいたのだろう。
結局はいつもそう思う。
そう思ってしまう。
しょせんあたしは2番目。
今彼は暇だから、都合のいい女。
でも。
それでも。
たくさんいる中であなたはあたしを選んでくれた。
そこだけは自身を持っていいんだよね?
どうしてあたしを選んでくれたの?
そこに少しはあなたの愛はあった??
ほんの少しでも愛はあったの??
今思うと、私はまったくと言っていいほど話さなかった。
英語で話せないっていう理由もあったけど、
何よりいつも心の中で思うだけで、言葉を飲み込んでいた。
英語でうまく話せないっていうのが大きな理由だけど、
それ以上に「これを言ったら怒るかな?」って不安だったのも確か。
今思うと、
それでもいいから。
カタコトでもいいから。
もっとたくさん話しておけばよかった。
でも会話なんてなくても私は幸せだったよ。
あなたとはなれる日。
明日からはもう会えないんだって思ったら、
すごく悲しかった。
でも不思議と涙は出てこなかった。
また逢えるって信じているから?
涙を流す勇気さえなかったの?
泣いてもどうしようもないことを知っていたから?
まるで泣くことを忘れてしまったみたいだ。
どんなに悲しいと思っても全く涙が流れない。
そんなに冷たい人間になってしまったのかな。
本当は最低なことをしてた。
だからしかたない。
あなたに会わなければ。
そしたらこんなにも苦しみ悩むことはなかったのに。
でもやっぱり私の人生の中からあなたは消したくないよ。
あなたと一緒に過ごした時間はとても幸せだったから。
決して忘れたくはない。
二人で撮った写真はたった1枚しかないけれど、
形に残っているのはこれしかないけど、
私の中にはたくさんの思い出があるから。
最初から好きになってはいけないってわかっていた。
でも止められなかった。
止まらなかった。
叶わないってわかっていても、
気持ちを止めることはできなかった。
止まらなかった。
会うたびにどんどん好きになっていった。
ほかの誰かがいてもいいと思った。
誰かがいても、
それでも
一緒にいたいと思ってしまった。
私がどれだけ思っても、それは結局一方通行で。
あなたが私を想ってくれている以上に
私ははあなたが好きで。
その気持ちの比重は変わることはなかったみたいだね。
でもやっぱり本当は1番になりたかった。
『I love you.』とは一度も言えなかったし、
あなたも言わなかったよね。
それはやっぱり他の子がいたからなのかな。
その子以上にはなれてなかったのかな。
でも『I like you.』って言われるだけでも幸せだったよ。
でも欲を言えば『love you.』って言ってほしかったけどね。
でも最後に、
帰ってきたらまたいっぱい会えるって、
海に行こうって。
またバスケしに行こうって。
そう言ってくれてすごく嬉しかった。
もう私にあきれて一緒にバスケしたくないかと思ってた。
あんなにバスケ真剣にしろと言われるとは思わなかったよ。
多くの人には言えない話だったけど、
私にとってはすごく幸せな日々だった。
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